今日はYoutube動画の中から、私の大好きなマジシャンの演技を紹介します。
今回のマジシャンは、Almando Lucero(アルマンド・ルセロ)です。
ラスベガスを拠点に活躍するマジシャンで、カードとコインなどのクロースアップマジックと、コンタクトジャグリングをレパートリーにされているようです。
彼がマジック界で有名になったのは、それほど昔のことではないと思います。おそらく、ここ10年ぐらいでしょうか。
数年前のFISMで彼のコインアセンブリが話題となり、「FISMに参加するためにかけた費用は、彼のコインアセンブリを見ることだけで元が取れる」と言う人も現れたぐらいです。
ほとんどの有名マジシャンが書籍やDVDという形で作品を発表している中で、アルマンド・ルセロはまだ公の形で作品を発表していません。基本的に自分の演技を映像に撮られることも避けていたようですが、日本やフランスなどいくつかの国のテレビ番組に出演したことはあるようです。
しかしそんな中でも、ルセロの”Signature Effect”(そのマジシャンを代表する演技)であるコインアセンブリに関しては、やはり映像に撮られることは避けているのかも知れません。
何度かYoutubeなどのネット動画媒体でアルマンド・ルセロの演技を探したことがありますが、コインアセンブリについてはまとまった映像は無く、断片的なものがあるのみでした。
今回ご紹介するのは、ルセロが日本のテレビ番組に出演したときの映像です。
アルマンド・ルセロのカードマジック
では、Youtubeよりアルマンド・ルセロのカードマジック映像を紹介します。
いかがでしょうか。
とにかく一つ一つの動作がエレガントで、技法が完璧であることに痺れます。
彼の手は決して大きくはないと思いますが、自分の手に合った技法を選択し、それを徹底的に磨き上げている感じですね。このようにして磨き上げた技法は、自分の得がたい「武器」となり、演じるマジック全体のバックボーンとなります。
とくに彼のマジックを際立たせている技法のひとつに、ターンノーバーチェンジの一種があります。
これは有名なポール・カリーのターンノーバーチェンジと技法の用途は同じですが、ルセロのものはメカニズムが少し異なっていますね。カリーのターンノーバーチェンジに比べて、より軽い動作で行える技法となっている印象です。
おそらくはルセロのオリジナル技法なのでしょう。彼のカードマジックのレクチャー(ワークショップ)は10万円以上するようですが、その中で多くの時間が、このチェンジ技法の講習に割かれるようです。
また、受講者が練習して、ルセロによるチェックを受けて合格しなければ、その技法を使ってはいけないという規約?になっているとも聞きました。
まさしくこの技法がルセロのカードマジックの真髄であるという所以でしょうね。
彼の演技を見るたびに、使用する技法を完璧にして、演技の動作に調和させることの大切さを思い知らされます。
なお、Youtubeには同じ番組の映像が2つあったのですが、画質に差があったので、今回は画質の良いほうを紹介させていただきました。
おそらくYoutubeに公開されているのは、テレビ局に対する著作権侵害であろうとは思うので、いつまでも残っているとは限りませんが・・・
私もルセロのターンノーバーチェンジを知りたくて、Youtubeを何度も見ては研究しましたけど、さっぱり分かりません・・
>峯崎浩一さん
何となくメカニズムは分かるんですけど、あんなに軽い動作ではとても出来ないですね。
本格的に知りたければ、氏から習うしかないでしょう。
習っても氏のように出来る気もしないというのもありますが・・・^^;